長らく空き家になっていた築50年越えのマンションの一戸をDrawerがリノベーションして賃貸運用している事例です。状態は綺麗でしたが、細かく仕切られた間取りと、古いままの設備機器。約35㎡とコンパクトなこともあり、間仕切りを取り払って、住む人が自由に空間を使えるワンルームにリノベーションしました。
使い込んだような風合いのあるオークフローリング、レトロなチェッカーパーケット、焼き物感のあるタイルを使ったり、躯体壁や既存タイルの上から塗装するなど、味わいのある仕上げで内装を一新しました。バラガンピンクで塗装した玄関ドアが、シンプルな空間はのアクセントになっています。ほとんど使われていなかったキッチンは、位置移動&高さを上げて再利用。ベランダにあった洗濯機置き場はキッチンに移動して家事をしやすくしました。バランス釜だったお風呂はユニットバスに、トイレも新しい機器に変更。古くなって水に錆が混じるようになっていた給水管と排水管も交換して、給湯器も新設しています。
リノベーションにかけた費用は400万円弱。3階にある部屋は、周囲に高い建物がないこともあり採光と眺めが良く、空き家にしておくにはもったいない部屋でした。現在の居住者は壁のボルトからハンモックを吊るして、山並みを眺めながらのんびり過ごすこともあるそう。我ながらうらやましくなってしまう、良いお部屋になりました。
所在地:神奈川県逗子市
竣工年:1970年
リノベーション年:2021年
建物規模:地上3階建
構造:鉄筋コンクリート造
延床面積:約35㎡
設計・施工:Drawer