PORTFOLIO

A day in the coffee 焙煎室

リノベーション
DATA
1971年築
LOCATION
東京都世田谷区
OUTLINE
店舗

東京農大近くの世田谷通り沿いにある、コーヒー焙煎兼コーヒー豆販売所。焙煎機が置ける物件を探して見つけたのは、築50年越えのビルの1階。「取り壊す可能性がある」ということで、2年の定期借家契約でした。「もともとつくり込んだ空間にはしたくないと思っていましたが、すぐに退去になる可能性もあるので、内装にあまりお金はかけられない。そんな工事を受けてくれるところはあるのかしらと思っていたところ、toolboxのサイトでDrawerを知って連絡をしました」とのこと。

スケルトン状態だった空間は、お店側からのリクエストで「グレー、金属、明るい色の木、有孔ボード」でカラーとマテリアルを統一。壁はグレーで塗装し、外からも見える奥の壁は合板を目透かし貼りにしてミニマルな印象に。什器は、冷蔵庫などの機器やPACIFIC FURNITURE SERVICEのスチールラックにオークの突板合板を乗せて内装に統一感を出しつつ、解体も再構成も簡単にできるものにしました。エスプレッソマシンのレバーが握りやすい高さにした台や作業テーブルは、スチールや鉄の脚をグレーに塗装して造作。お店の顔となるファサードは既存のガラスドアのフレームをグレーのアイアン塗料で塗り、店名を彫ったオーク板をドアハンドルとして取り付けました。お店のセンスを感じる「色と素材を統一する」というデザイン手法で、ローコストでも完成度の高い空間ができました。

入居するビルはその後、大規模改修が行われ、取り壊しの話は当面なさそうな様子。お店は今日も、香ばしいコーヒーの香りを世田谷通りに漂わせています。

所在地:東京都世田谷区
竣工年:1971年
リノベーション年:2020年
建物規模:地上4階建(1階部分)
構造:鉄筋コンクリート造
延床面積:37.17㎡
設計・施工:Drawer

A day in the coffee 焙煎室
東京都世田谷区桜3-8-12 エクセルビア桜101
https://adayinthecoffee.com