オーナー夫妻が大切に管理している物件の一室。窓はスチール製、ガラスは手作りの型板ガラスという、昭和30年代に建てられた、古き良き時代のレトロ感溢れるビルです。このビルは他の部屋もいくつかDrawerで改修を行わせていただいており、今回の部屋では間取りも含めたフル・リノベーションを行いました。
床は無垢フローリング。居室には小上がりのようなスペースをつくり、壁面は有孔ボードを目透かし貼りして塗装し、ディスプレイが楽しめるようにしました。キッチンは既存の水回りの位置から大きく動かさないまま、コンロとシンクをL型に配置することで十分な作業スペースと収納を確保。広くとった通路部分には、テーブルとしてもデスクとしても棚としても使えるカウンターを造作しています。古いビルの雰囲気を生かして、浴室まわりやトイレにはインダストリーでレトロな空間に仕上げました。
所在地:東京都渋谷区
竣工年:1961年
リノベーション年:2015年
建物規模:地上4階建て
構造:鉄骨造
延床面積:約29㎡
設計・施工:Drawer