大阪・梅田に本店を持つ、串カツ専門「にしかわや」の関東初出店店舗。お店のオーナーとは、Drawerがかつて大阪に拠点を置いていた頃からの顔馴染みで、現在お店になっている物件がテナントを募集していると紹介したところ、どこか大阪の下町のような雰囲気がある西尾久の街を気に入り、出店することになりました。
油を多用する串カツ屋ということで、防火間仕切りを造作。5坪ほどの小さな空間に席数を確保することと、店に立つスタッフの人数から検討して、厨房をコの字型に囲むカウンターをつくりました。カウンター上にはボール型のペンダントライトを吊るして、アクセントにしました。
店主とお客様の交流によって生まれていく雰囲気や、経年変化で店のキャラクターが出来上がっていくことを期待して、空間は作り込まず、プレーンなイメージになるようにしました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテイクアウトのニーズが増え、二期工事として通り側にテイクアウト用の窓と折り畳めるカウンター台を造作。ご近所さんと店主が店の前で井戸端会議をしたり、近所の子供がお使いにくるような、アットホームな店になっています。
所在地：東京都荒川区
竣工年：不詳
リノベーション年：2020年
建物規模：木造２階建て（１階部分）
構造：木造
延床面積：約15㎡
設計・施工：Drawer
